武術の人も軸が大切な事は分かっているようですね。

動画の3:06 「なんとなく軸と言われるものを入れてみたいなと思ってるんですけど、」
と言われているんですね。

「なんとなく・・・」
「軸と言われるもの・・・」
「入れてみたい」
「思ってるんですけど、」

全部曖昧な言葉を使っているんですね。

だから、これが軸だと確信していないわけですね。

「こんな感じなのかなぁ」位じゃないでしょうか?

武術は昔からあるのに、まだ軸とは何なのか具体的に解明していないようです。

私は軸を意識しただたのは約2年前からですが、今でははっきり軸を捉えることができて、
軸によって、力を生み出せます。

ちなみに、動画の人は軸が入っていません。

人間の体の軸とは何なのか?

車軸は、軸が回転する力がタイヤに伝わり、タイヤが回転して、車が走ることができる

体の軸とは、力を伝えるものと思ってください。
力が伝わらないのであれば、それは体の軸ではない。

4足動物には軸があるのか?

犬とか牛とか4足動物は、縦より横に長い体をしているので、
体の中心を通る軸は必要ないかもしれない。

立つと縦に長い人間は、体を支えるために支柱のようなものが必要であり、それが軸である。

ウィキペディア(Wikipedia)で骨格を調べると

軸は、骨・骨格で作られるのです。

地上で暮らす人間には、重力が体にかかります。
重力は上図のように、上から下向きの力がかかります。

この重力に対応するには、下から上向きの力を発揮した時、
重力と釣り合うことができる
下の画像のように

この黄色の力 下から上に出す力を伝えるのが軸の役割である。

しかし、黄色の力を作り出せない時=軸を作れない時、局所負荷がかかり、
首や腰が痛くなったり、コリが出るという根本原因となります ↓   ↓   ↓

人間の体も家と同じ構造体である。
左の家は支柱がしっかりして安定感があるが、右は柱が倒れて「支え」となっておらず、家は崩れかかっている。
左の家は軸がある。右の家は軸がない。

右の家のように軸がない場合、どうやって重力に対応しているのか?
それは、筋肉を固めて骨を一体化して、硬くして凌いでいるのである。

では、どうやって、黄色の力を出せばいいのか?

それは、足裏で床に圧をかけて、その力が反発する力を骨が受け取り、
下から上に力を出すのである。

『 反発力=軸 』である
 
下画像の左は、私のバランス院に来た時です。床をきちんと踏んでいないので、
反発力が出ていない。

それから、訓練して、右のように反発力を出せるようになった。

では軸がある体かどうか見極める方法は、

自然に立った状態で横から軽く肩を押してみるとすぐ分かる。

動画のように、押される側の足のかかとが浮いたら、崩れであり、軸がない証拠である。
筋肉と骨が一体化しているから、押されて傾くのである。

ちょっと肩を押されただけでぐらついたり、よろけたりするのは軸がない証拠です。
 
軸がある身体は、押されたら、関節が動いてしなります。釣り竿のように。
 
関節がクッションのように働き、力を吸収して反発力を出して、元の位置にすぐ戻ります。

私は歩いている時も軸を入れています。

ほとんどの人が歩いている時に軸がありません。
崩れながら歩いています。
原始人は歩いても軸があった。

筋肉を固めるから、関節が動かないと言いました。
どの部分を一番固めやすいのか?

お腹や腰まわりを固めやすい。
それは、肋骨と骨盤の隙間は背骨1本で支えないといけないので、
不安定になり、筋肉を固めてしまうのです。
だから、お腹・おへその部分を動画のように押してみると耐えられないで後ずさりします。

体の軸は、直線上ではなく、自在に形を変える

軸の強さは、鉛筆の芯のような硬い強さではない。しなる強さバネの強さである。

「しなる」と聞くと弱いイメージがありませんか?

釣り竿はしなりながら、重い魚を釣り上げます。

硬い棒の方がパキンと折れやすい。

人間の軸とは何なのか、理解できたでしょうか?

武道の人も骨を使うために日夜訓練しているそうです。

しかし、筋肉で頑張っていることに気づかない限り、

軸にたどり着くことはないと思います。

『軸育』は本物の健康・治療のジャンルの一つとして広めております。

よろしくお願いします