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アールドアバランス院について

デスクワークの腰痛は「座り方のバランス」が原因!?

「姿勢を良くしましょう」
「骨盤を立てましょう」
「背筋を伸ばしましょう」

腰痛対策では、よくこのように言われます。

しかし私は、長年たくさんの腰痛の方の身体を見てきて、
姿勢で最も大切なのは見た目の形ではなく、
バランスと安定性だと考えています。

姿勢とは、ただ止まっている形ではありません。

人間の身体は、座っているときも絶えずわずかに揺れています。

その揺れに対して、身体がどのように反応しているか。
それこそが姿勢の本質です。

「坐骨で座る」は、本当に安定しているのでしょうか?
一般的には「坐骨で座りましょう」と言われることがあります。

しかし、坐骨周辺に体重が集中すると、
身体を支えている場所は後方の狭い範囲になります。

イメージしてほしいのが、机の上に立てたゆで卵です。
一応立っています。

しかし、ほんの少し横から力を加えれば倒れそうになります。

人間の身体も同じです。

坐骨周辺に荷重が集中し、
太ももや足が十分に土台として働いていない状態では、
小さな揺れに対して身体は不安定になります。

すると
身体は倒れないように、腰やお尻の筋肉を無意識に緊張させます。

つまり、
筋肉を使って姿勢を固め続ける座り方になってしまうのです。

これを何十分、何時間と続ければ、
腰やお尻が張ってくるのは不思議ではありません。

大切なのは「足に体重をかけること」だけではありません

ここでもう一つ重要なことがあります。

「坐骨だけではダメなら、足にも体重をかければいい」
という単純な話ではありません。

足の使い方によっては、足が腰を助けるどころか、
逆に骨盤を不安定にすることがあります。

たとえば、
足の長い人が低い椅子に座り、
膝が股関節より高い位置に来た状態で、
かかとを強く床へ押したとします。

そのとき床から返ってくる力が、下腿、大腿骨を通って骨盤へ伝わります。

条件によっては、その力が大腿骨頭を介して骨盤を後ろへ倒そうとする方向に働きます。

すると身体は、それ以上骨盤が後ろへ倒れないように、腰やお尻の筋肉を緊張させて耐えます。

私自身、この条件を作ると30秒ほどで仙腸関節周辺に違和感が出て、さらに続けると痛みを再現できます。

つまり大切なのは、

足に荷重しているかどうかではなく、その力が身体の中をどの方向へ伝わっているかなのです。

「三角もも面座り」は、太ももと足指を土台にする

私が指導している「三角もも面座り」では、
坐骨周辺だけで身体を支えません。

太ももの裏、股関節、足指を使って、身体の下に広い土台を作ります。

このとき骨盤は、いわゆる「まっすぐ立てた状態」ではありません。

骨盤は約5〜10度ほど後ろに傾き、背骨も後方へ自然なCカーブを描きます。

一般的な姿勢論では、「骨盤後傾=悪い姿勢」と考えられがちです。

しかし、大切なのは形ではありません。

その姿勢が安定しているかどうかです。

太ももと足指がしっかり土台として働いていれば、その上で骨盤や背骨は後ろへしなることができます。

背骨がCカーブになっていても、身体全体の重心が後ろへ崩れるわけではありません。

腸腰筋は「ゴムロープ」のように働く

ここで重要になるのが腸腰筋です。

腸腰筋は、腰椎や骨盤の内側から大腿骨へつながっています。

私はこの構造を、骨盤・背骨と太ももをつなぐゴムロープのように考えています。

三角もも面座りで太ももが土台となり、骨盤や背骨が少し後方へたわむと、このゴムロープに適度な張力が生まれます。

その張力が、骨盤や腰がそれ以上後ろへ倒れ込むのを助けます。

だから腰やお尻の筋肉が、必死に力を入れて姿勢を支え続ける必要がありません。

腰を筋肉で固定するのではなく、身体の構造そのもので安定させる。

これが大きな違いです。

良い身体は、押されても「力で耐えない」

私は患者さんの肩を何度も押して、身体の安定性を確認します。

不安定な人を押すと、肩を押された瞬間に腰やお尻、背中などへ力を入れて、倒れまいと踏ん張ります。

一方、身体に土台ができている人は違います。

押された力に対して筋肉を固めるのではなく、筋肉がゴムのように伸び、身体全体がしなって力を吸収します。

そして太ももや足指で座面・床へ圧を伝え、そこから返ってくる反力を利用して、自然に元の重心位置へ戻ります。

押された肩で押し返すのではありません。

土台で受けて、しなって、戻る。

これが私の考える「安定した身体」です。

腰痛改善で大切なのは「力を抜ける身体」を取り戻すこと

腰痛の方を見ていると、身体を安定させるために、筋肉を緊張させ続けている方が非常に多くいます。

本人は力を入れているつもりがなくても、身体が長年、

「倒れそうになったら筋肉で固める」

という姿勢制御を覚えてしまっています。

私が行っているのは、その反応を変えるための再学習です。

肩を繰り返し押しながら、

「力で耐えない」
「筋肉を伸ばす」
「身体をしならせる」
「太ももと足指という土台で受ける」
「床や座面から返ってくる力で元に戻る」

という感覚を身体に覚え直してもらいます。

目指しているのは、筋肉を鍛えて強く固める身体ではありません。

力を抜いているのに安定している身体。
押されても、しなって力を吸収できる身体。

それが、私の考える本当の「良い姿勢」です。

姿勢の極意は「形」ではなく「バランス」

猫背だから悪い。
反り腰だから悪い。
骨盤が後傾しているから悪い。

私は、姿勢をそれだけでは判断しません。

大切なのは、

その身体に土台があるか。
外から力が加わってもしなって吸収できるか。
腰やお尻を緊張させなくても安定していられるか。

です。

姿勢の極意は、バランスです。

R.Doorバランス院では、見た目だけの「良い姿勢」を作るのではなく、身体が本来持っている、しなって、受けて、戻れる力を取り戻すことを大切にしています。

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